非常に感じの良い女性だとは感じたが、タイトルに「こと」ろ「おと」が入っているので「ことのは」と「おんがく」へのこだわりがあるのだろう。「文月」を拝見 「こと」は3パートに分かれ、全体としては小さな女の子の話から思春期の短期留学を通して成長してゆき結婚して、という女性の半生を描いた作品になっている。一応、構成と若干の感想を記すと共に言葉についての態度を比較したく思い、自分がかつて発表した文章も載せておくことにした。 ① お父さん 結婚式の披露宴で新婦が両親への手紙を読む設定で演じられる。タイトル通り父へのメッセージが殆どで如何にも父親っこらしい娘のかなり素直な感情を表現した作品だが、詩を目指しているとすれば、単語レベルでの言葉の屹立度合いが低い。 ② バーク タイトル・バークは犬の名である。子供の頃にブリーダーから譲り受けた犬の幼少期から死迄を扱っているが、犬種の説明は無い。ただこの犬の性格や特徴に関する想いが綴られる。2作品共客観的視座は弱く言葉の屹立性に難がある。 ③ スパシーバ ロシア語で“有難う”を表す言葉だが、高3の時にスペインへの短期留学を果たし、大学の寮で相部屋になった同年輩のロシア人優等女学生との交流を通じて著しい成長を遂げる日本の女子高生の物語。それ迄休日となれば部屋で1日中ゴロゴロして過ごしていた怠い女子から、世界への目を開かれ、外から日本を見ることも覚え、柔らかい感性を持った女性へと脱皮してゆく姿を描く。 ラストに「こととおとと」というタイトルの歌が1曲入ってステージ終了。 朗読上演中の効果音及びラストの伴奏は電子ピアノで表現されるが、紹介の際にピアノ演奏という言い方だったのにはショックを受けてしまった。自分は、作曲家の友人が居たり芝居を観に行っても使われているピアノは3千万円程度はするグランドピアノで、ショパンなどのピアノ曲は好みでもあるから、電子ピアノをピアノと呼ぶ感覚は、ショックなのである。 そんなこんなで自分は音楽の専門家ではないが、多少言葉にはこだわりのある者の1人として、ジャンルは全く異なるが自分がイラク戦争直前に小さな新聞に書いた記事を載せておく。言葉を用いるなら、この程度の的確さが欲しい。
ハンダラです。コメント有難うございます。
昨9日は両国のシアターXでポーランドの国立民族合唱舞踏団の作品
「Exodus」を観てきました。本来来日してシアターXで公演するハズ
だったのですが、Covid-19の影響で来日が叶わず、コンセプトをダンスから
ダンスを交えた物語性あるものに変え、映像作品として完全に新たな作品を
立ち上げて創作した作品で見事な出来栄えの作品になっていました。流石に
東欧の芸術大国ポーランドの作品と感心した次第です。今度、自分のレビューを
お送りしますね。では、また。
机下