満足度★★★
鑑賞日2020/09/26 (土)
マレーネの作品はなるほど、という感じでした。
彼女全体を描き出そうとすると、やはり時間的に短すぎるし、もっと断片を切り取るような作品にするか、テンポアップして場面転換を意識した作品にしないとメリハリがない感じがします。
一方、春日野八千代はとてもよかったなあ。
警官が職務質問したら、怪しげな変装用具を持っていたという掴みはよいですし、取調室で彼女の役者としての信念を音楽に絡ませて表現する展開は、ある意味王道ともいえる(戦後という時代やタカラジェンヌとしての矜持を感じさせる)ものです。
そうか、春日野八千代はあの「少女仮面」の「カスガノヤチヨ」ですね。(月船さんので観た)
ただ、ラスト戦時中の軍需工場の友の話で終わるのは、実話かもしれませんがあまり好きにはなれません。湿っぽい。もう少し軽妙洒脱に、力強い女性を描き通して終わって欲しかったなあ。
福麻さん、さすがタカラジェンヌ、足の挙げ方からステップまで、高音がまだまだ出るし、何と言ってもスポットライト映えしますわ。