ゲルニカ 公演情報 パルコ・プロデュース「ゲルニカ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    作品なのでフィクション性が含まれて当然なのだが、史実っぽく描いている割に、当時の世界観への違和感が余りにも強かったり、それ故か、登場人物の生き様や行動にリアリティが感じられなかったり、とにかく脚本への疑問が先行してしまった。
    西洋の歴史を、日本人がオリジナル脚本して、日本人が演じて、日本人が鑑賞することの難しさを改めて感じる。(この手の作品で、納得できるストーリーには出会えた試しがない。)
    上白石さんは、何度か噛んでいたり、役柄に入り込めていない様子が見て取れたが、これからの成長に期待。

    ネタバレBOX

    (反乱軍が封建要素を掲げていたとはいえ、)第二次世界大戦期の市民生活に、中世的価値観(領主の話だとか、教会への懺悔だとか)を持ち込む意味がどこにあったのか?本当にこんな風に生活してる人がいたのか?
    バスクという少数民族を扱っているのに、ジプシーやユダヤの話を盛り込んで話を更に複雑にする必要性はあったのか?ナショナリズムがボケ過ぎでは?
    ドイツ軍が、ただの落ちぶれた貴族にコンタクトするなんてあり得るのか?
    爆撃するターゲットの街の人に遺品を届けて、懺悔するってのは一体全体どういう心境なの?
    「私の料理人」「私の仔牛」なんて言ってしまう何も知らない貴族娘が、いきなりリベラル派に転身する過程はどう描かれていたの?
    脚本家の人達は、よく知らない歴史を題材にしたいのであれば、もっと勉強してから臨んでもらいたい。

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    2020/09/19 23:51

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