満足度★★★
「ラヴ・レターズ」体験は、まだ三度目の新参者です。
一度目は、松本利夫×樹里咲穂
松本さんの、初々しくも(?)実直な朗読が、樹里さんの豊かな表現力に支えられてとてもよかった。
二度目は、リリー・フランキー×橋本愛
朗読劇は初めて、という橋本さんには、少し不安でしたが堂々たる演技。
リリー・フランキーさんの名演はいわずもがなで、
橋本さんの魅力を十分以上に引き出していました。
今まで鑑賞できた二回は、ベテラン同士の丁々発止というものではなかったのですが、
こうした組み合わせも面白く、この作品にはすっかり嵌まりました。
という前提で、今回の感想。
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。」
木村達成×高柳明音のカップルは、まだ少し早すぎたんじゃないかな。
初々しいのか、たどたどしいのか、微妙なラインだと感じました。
コロナ禍の中、いろいろなプレッシャーもあったと思いますが、
半分ほど目を閉じて聴いていた朗読劇は初めて。
(朗読だから、かまわない鑑賞態度とも思うが・・・)
表現力以前に、もっと読み込みの稽古が必要だったと、辛口の採点をしておきます。
「満足度」「舞台を初めて観る方に」は、今回の組み合わせ限定です。
作品自体は、異常に(!)素晴らしい。