NO.4 『バクステ!3rd stage.~舞台裏にも「スタッフ」という演劇人がいる。~』 公演情報 エヌオーフォー No.4「NO.4 『バクステ!3rd stage.~舞台裏にも「スタッフ」という演劇人がいる。~』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/08/02 (日) 13:00

     小野寺ずる出演というので観に行った。いやーーー面白かった。昨年、2作品観たNo.4(エヌオーフォー)というユニットだが、2時間がアッと言う間に過ぎる演劇愛に溢れた舞台だった。観るべし!
     「3rd」とあるように、2018年に初演、2019年に再演したものの再々演だが、過去の作品は観てない。とある舞台の劇場入りからの3日間、仕込みの初日を30分、場当たりの2日目で30分、ゲネプロと初日開けの3日目を1時間で、その間のスタッフルームでのさまざまな出来事やあれやこれやを、笑わせながらも時折泣かせ、感動させてくれる作りが巧い。主人公は一応、制作助手役の上坂(納谷健)だが、群像劇としてよくできた脚本である。登場人物それぞれに物語がしっかりあり、終演後も各々のキャラクターを思い出すことができるほどに巧い。役者陣もしっかり演じ、芝居を楽しく面白く感動的なものにしている。
     最も感動的だったのは、部外者的な立場の特典映像撮影者の阿久津の発する「観客がいてこその演劇」というセリフ。これはコロナ禍で苦しむ演劇人の言葉でもあるし、先日PARCOで観た「大地」のテーマと同じとも言えそうである。
     期待の小野寺ずるは、クールでプロフェッショナルな照明助手を演じ、力量ある所を見せてくれた。
     座席は市松模様だが、この半分の座席すら埋まっていないのは残念でならない。

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    2020/08/03 12:50

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