人の心の闇に潜む本性にぐっと迫り、その複雑な多面性を深く鋭く突いている作品。 松井石根と上室弁護士との間で行われる、南京戦での軍紀崩壊による惨劇についての最後の検証問答の場面は圧巻。 ただ、主人公の松井石根へ焦点を合わせ過ぎた分、まわりの人物像がぼやけ平板的になっていたような。人物造形描写の点では共焦点多焦点というより単焦点の感あり。
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2020/08/02 22:42
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