満足度★★★★
鑑賞日2020/03/27 (金) 15:00
天使になりたい悪魔が主人公だが、天使たちと悪魔両方の対立の描き方が現代社会における移民問題を彷彿とさせ、また一見天使と悪魔が仲良く暮らしているが、その実態は悪魔に対する一部の人々による差別意識や偏見が渦巻いていて、それが現代日本における反韓、反中的な考え方とも見事にマッチしていて、リアルに感じた。
主人公の悪魔に対する天使たちの複雑な思惑の絡み方と、主人公の悪魔が天使に対する憧れとが空回りして、それによるギャップネタなどもところどころあって面白かった。
朗読劇なのに動き回ってセリフを言う上に、よく役者を見ると、手に持っている台本のようなものの中身が見える瞬間がたまにあったが、中には何も書かれていないように見えたので、これは新しい朗読劇だと実感した。