期待度♪♪♪♪♪
イプセンの「野鴨」、ハツビロコウらしい選択だと思う。イプセン作品には、この「野鴨」しかり「幽霊」しかり、忌まわしい遺伝というものが付いて回る。遺伝に象徴される、抗いがたい業というものを描くには、ハツビロコウは適任だろう。
配役は記されていないけれど、松本光生さんの役柄は、エクダル老人?だとすれば、これもさもありなん。(何となく目に浮かぶなあ)
演出の欄には、わざわざ「上演台本」と書いてある。過去の鐘下作品以外では、この記述を端折ったのか、それとも敢えてこう記述を要するほどに、松本演出の色濃い舞台となっているのか、興味は尽きない。