満足度★★★★
百眼版不思議の国のアリスは「闇のアリス」「裏アリス」なオモムキ。
とはいえ元ネタが元ネタだけに普段より血糊やグロは控えめ(手や足が切断されたり内臓が出たりしないもんね)でポップでライト、「気になっていたけれどなんかコワそう」と思っていた方には恰好の入門編だったのではあるまいか?
で、生き残るために上の階に向かう、ということに「死亡の塔」「タワーリング・インフェルノ」などを想起、また、地下で層をなすことに「もしや“蟻巣”?」とも思う。(笑)
また、ポップということでは特に虫系キャラの衣装がファンシーだったのも印象的。
あと、キーとなる固有名詞の綴り一文字ずつのパネルを1枚ずつ持った役者たちが移動して別の名詞にする「舞台上のアナグラム」は燃えよDTフィール(グワィニャオンの前身)の「NOBITA」以来何十年ぶりかで観た。
なお、本作では内臓が出なかったが、奇しくもこの前日に観た芝居では内臓が出ており、さらにその芝居と本作の両方におしゃぶりが出てくるというシンクロニシティがあったのだった。