満足度★★★
演劇情報サイト「コリッチ」の招待券プレゼントに応募したところSTAGE THE WORKOUT『朝日のような夕日をつれて』のチケットが当たったので、19日12時の公演(3チームによる上演のうちのEX ver.)を観てきた。
この舞台に応募したのはタイトルが気に入ったから。どんな劇団なのか、どんな内容の舞台なのかは応募してから調べて知った。逸見輝羊 × 鴻上作品 第三と言うことで、いわゆる不条理劇らしかった。
『ゴドーを待ちながら』の世界と、玩具メーカー・立花トーイで究極の玩具を作ろうとしている男達の世界。この二つを、みよ子という女性を介して交錯する男性5人プラスαで上演された舞台。
演出の逸見はつかこうへいの作品に数多く関わっていた人物だけあって、どことなくつか風の雰囲気が感じられたが、5人の出演者のテンポの良い台詞と場面転換で2時間弱の舞台は短く感じられた。
ただし、台詞の発声が劇場の規模にやや不釣り合いだったことと、舞台内容とタイトルの相関関係がよくつかめなかったのが残念。
役者達は頑張っていた。個々の役者について書くのは省くが、不条理劇ではない舞台での演技を観たいと思った。
いや、このメンバーで、つかの作品を観てみたくなった。
とは言え、満足出来た舞台だったかと問われれば、やや物足りなさを感じたのも事実。
作品の掘り下げ方に問題があるのではないだろうか。
とにかく、あと数回観てみないとこの演出家の実力は分からないなぁと思った次第。