満足度★
今出舞さんは、私自身がプロデュースした舞台が商業舞台のデビューで、
これまでにも50作品ほど観続けている女優さんなので、応援している。
なので彼女のご出演舞台は良い評価を付けて上げたいが、この作品は難儀だった。
正直、脚本の筋が通っている様に思えなかった。
少なくとも納得感のある作品と思えなかった。
あの施設の存在意義と、何故そこまでこの施設に拘束され続けているのか、
私自身もそうだし、周りの人にも多くの医療系に携わる人がいるのだが、
その視点から観ると余計にあの薬剤の設定に無理があると思えてしまった。
役者さん達の演技も、正直全員がギクシャクしている様に思えて、
間の取り方とか物語の進行具合とか、ひたすら違和感だった。
ツイッターでも書いたが、最終盤の今出舞さんの独白(モノローグ)のシーン、
「嘆いている」事は今出さんの演技力でバシバシと伝わってきたのですが、
一体何をそんなに嘆いているのか、そんなに何が大事(おおごと)なのか?
そういったものも伝わってこず…とても浅い内容で嘆いている様に見えた。
ここまでコメントされている方が非常に高評価をされている中で、
「同じ作品を観たのか?」と疑問に思うくらいの満足度の差があるが、
私の周りの信頼出来る人達が複数、私と似た感想を持たれていたので、
どうしても厳しめに書かずにはいられなかった。