エドワード・ゴーリーのにんぎょうげき「うろんな客」&「むしのほん」」 公演情報 人形劇団ひとみ座「エドワード・ゴーリーのにんぎょうげき「うろんな客」&「むしのほん」」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    何の前知識もなく、ひとみ座への興味から足を運んでみた。下から針金で人形を操作するスタイル。美しい舞台美術は絵本の世界そのまま。ナレーションのみで台詞もなく、音楽も少ない。『静かな演劇』と言ったところか。エドワード・ゴーリー氏の『むしのほん』と『うろんな客』が互い違いに各三幕ずつに分けられて語られる。
    コミカルな虫の動きに小学生の男の子がケラケラ声を上げて笑う客席がのどか。居眠りをしている男性の寝息も響いた。通好みの渋い人形劇。話というより、雰囲気を楽しむ世界。

    ネタバレBOX

    『むしのほん』は赤青黄、三種頼の虫が仲良く暮らしている山。そこに巨大なクワガタのような黒い虫が現れて皆の住居を奪ってしまう。虫達は相談して大きな岩を山頂まで運ぶ。それを突き落とすと黒い虫は下敷きになってぺっちゃんこ。虫達は楽しげに踊っておしまい。
    『うろんな客』は黒い獏のような二足歩行の謎の生物がある一家の屋敷に訪れる。そこで気に入ったものを手当たり次第に池に投げ込み、本も絵も破り捨てる。父、母、子、女中二人は必死に止めようとするもどうにもならない。結局十七年後もまだその家に居座ったままでおしまい。
    面白いんだか面白くないんだかさっぱり判らない。しかし、何か妙な余韻が残る。『うろんな客』は子供のメタファーらしいとか。

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    2020/01/18 14:42

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