満足度★★★★★
2018年末大森の地下スペースで『ピローマン』の見事な上演をやったTriglav。今回は神奈川の青少年センターHIKARIスタジオで前作とは随分異なる舞台風景だったが、期待を裏切らずクオリティの高い舞台であった。ほぼ真四角の舞台を三方客席(二段若しくは三段)でゆったり囲み、平台箱足を組み合わせて全四場四通りの装置を組む。
同演目は10年以上前に東京芸術座の渋いアトリエ公演で観て印象深い舞台だったが、終盤の強烈な展開は忘れようもなく、にも関わらずその時点に至る場面場面が新鮮に立ち上がっていた。
以前の多目的室を改良して「小劇場」に生まれ変わったHIKARIスタジオの劇場としての可能性を展望させる舞台でもあった。