満足度★★★★
事前に予想をしていたよりも結構骨太な作品であり、
どこか特定の国を連想させるよりも、独自の世界観を作り出している事で良い印象を持てた。
一人の少女が空間に現れる事から物語が始まるが、源氏物語などの話などからも、
彼女がかなりこれまでの子達とは異質な存在である事が伝わってきて、
それが徐々に世界に変化をもたらしていく過程はとても印象的だった。
殺伐とした空気感の中でも、例えばクリスマスの時間を楽しもうとする純粋な気持ちや、
仲間になったからにはみんなで守る様な仲間意識などは観ていても心地の良いものであった。
2度の観劇でもまだ世界観は把握し切れなかったが、若々しさと瑞々しさを感じられた作品であった。