満足度★★★★★
女性犯罪3編。
3種3様の演出にして心の闇を炙りだすトーンが一貫しているのでとても観やすかったです。
再現映像とは全く異なり、同じ空間での息遣いも生々しく、犯罪の匂いが立ちのぼっているやり取りをダイレクトに体感、気迫ある舞台。
「松山ホステス殺害事件」
福田和子in北陸。
彼女の突出したインパクトは長年に渡る逃亡生活にあり。
常にギリギリ駆け引きの人間関係、生活生命力がめちゃ強い
何だか動物的な匂いがする女性だけれど、深い関係にある男の前で突然の人間臭さを目の当たりにすると
開き直りも見事で不謹慎な言い方だけれど、やっぱりこの人 業が深く興味深い。
「佐世保小6女児同級生殺害事件」
加害者・被害者ともに少女だった故に起きたと思える事件。
SNSで育まれた友情の破綻。
亡くなった少女が常に寄り添い、意思表示も見せるのだけれど真実は如何に。
親としてのやり切れなさで充満していました。
「新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件」
三橋歌織という女性の性格が一番理解しがたい。
被害者同僚の目線が印象として残っていて、それが何というか一番座りが良いのだけれど…
夫婦であれば確かに一方だけ悪いという事は無い、それは見ていてもよくわかる。
DVを受けていたなら一刻も早く別れてしまえばよかったのに。
夫婦してどんどん抜けられない迷宮に入り込んでいく様相が哀れ過ぎます。