テンリロ☆インディアン 公演情報 劇団6番シード「テンリロ☆インディアン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    両バージョンとも見応えあり!
     ガールズ編・ボーイズ編、両方を見せてもらった。こういう機会でもなければ同じ芝居を男性バージョン、女性バージョンで見ることなどないだろうが、両方見て、片方だけ見るよりさらに芝居が面白くなった。

     同じストーリーを2回見るのだから、飽きるのではないかと思ったが逆である。同じシーンを男優陣が演じるのとと女優陣が演じるのでは全くニュアンスが違ってくるのである。新しい芝居の楽しみ方を提供してもらったような気がする。しかもラストシーンをガールズ編とボーイズ編で全く別物にしてあり、その点でも演出家のしたたかさを感じる。

     もちろん一本だけの芝居としても秀逸。細部まで練られた見応えのある作品である。

    ネタバレBOX

     日本人が少なく日本語がほとんど通用しないアメリカのカンザスで、たまたま日本人であるということだけで、捉えられた9人。銀行強盗(女性版では宝石強盗)の容疑がかけられているのだ。その9人が無実が証明されて留置所を出るまでの物語。

     推理サスペンスという形をとっているが、実は見せたいの海外の留置所で初めて出会った日本人(一緒に旅行をしていたグループもいるが・・・)が、最初はお互い同士警戒しながら、嫌悪や対立の末に、心が通いあうその人間ドラマなのである。

     だから、ボーイズバージョンとガールズバージョンでは、謎解きの部分が違い、犯人が違うのだが、それらは全てお愛敬の部分で(単純に楽しめばよく)、留置所の中での人間模様こそ、極限状態におかれた人間の本質をかいま見せられる奥の深い作品なのである。

     実は最初この舞台の設定を知ったとき、この劇団の勇気に驚いた。まず、場面が留置所の中、一場面しかない。そしてほとんどの登場人物が出ずっぱりである。しかも当たり前であるが、ボーイズバージョンは男だけ、ガールズバージョンは女だけ、と考えただけで、スタート時点から相当難易度の高い公演なのである。そもそもボーイズバージョン、ガールズバージョンという二つの作品を作ろうという発想自体が、ありえないのである。

     この難易度の高い公演を軽々とやってみせるところにこの劇団の力量を感じる。

     全員が全力を出し切った好演だが、その中でもガールズバージョンの宇田川美貴と椎名亜音の迫力ある演技、元田牧子のえもいわれぬ不思議な魅力に感動した。ボーイズバージョンではホスト役の小沢和之の声にしびれた。そしていつもながらのスピード感あふれる松本陽一の演出も堪能させてもらった。

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    2009/04/26 00:24

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  • 「観てきた!」書き込み、ありがとうございます。
    G1短大生五反田保江役の太田真由美です。
    両バージョンへのご来場、ありがとうございました!
    物語はもちろん、男女キャストが違うとこうも違うのか!?という面白さも、この作品にはありますね。
    楽しんで頂けたようで、嬉しいです♪

    これからも劇団6番シードをよろしくお願いします。

    2009/04/30 21:39

    ☆5つ!
    ありがとうございます。

    「片方だけ見るよりさらに芝居がおもしろくなった」とのご感想。

    ほんっとうに嬉しい限りです。
    ボーイズガールズを両方見るからこそ、このテンリロインディアンという
    作品を生ビールをグイッといっきに飲み干すような、爽快感があるのではないかと、思いました!

    ご来場本当にありがとうございました!

    次回作にも是非期待していてくださいませ!!!

    2009/04/29 23:22

    書き込みありがとうございます。
    ボーイズにてヒッチハイカーを演じました土屋です。

    二本を見比べたテンリロの楽しみ方を堪能していただきましてありがとうございます。まだ明日のお客さまの為にネタバレは控えますが(笑)
    高評価ありがとうございます。明日で千秋楽です。少しでも楽しんで頂けるよう、明日も劇場にて奮闘してまいります!ご来場ありがとうございました!!

    2009/04/26 01:29

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