満足度★★★★
鑑賞日2019/12/02 (月) 14:30
価格3,300円
【ゔぃるへるむさん】
翌日にプレゼンテーションを控えた女性会社員二人組が会社帰りに初めて訪れたバーで女主人が「この店は現実世界とメルヘンの世界の両方に通じているメルヘンバーだ」と告げ……な導入部は【やーこぷさん】に近く、グリム童話のキャラクターが複数出てくるというコンセプトは【やーこぷさん】と共通だが、その後はガラリと趣きを異にする。
いわば【やーこぷさん】は状況設定の面白さを活かした基本編、こちらは状況設定を踏まえた上で物語性を重視した応用編と言えるのではないか。
元ネタに「がちょう番の女」「星の銀貨」という馴染みの薄い2編が含まれているので尚更?
さらに両編に微かな接点があったりもして、タイプの異なる2編の構成・組み合わせがとても見事。
ただ、5分以上の開演押しに開演前・終演後を通じて全く触れなかったのは珠に疵。
定刻を過ぎてから(やっと)始める開演前諸注意(前説)は「本日は足元の悪い中、ご来場ありがとうございます」ではなく「開演が遅れまして申し訳ございません」ではないのか?
ということで、星は1つ減ずる。