満足度★★★★
鑑賞日2019/11/10 (日) 15:30
価格2,800円
「ブレーメンの音楽隊」をベースにした物語。(そう言えば原典クライマックス場面以外よく覚えていないな)
出だしこそいつものやぶさか調だが、珍しいことに次第にダークな味わいに転じ、ドイツと言えば、な悪魔(フィクションでお馴染みのものと実在したものと)も登場させてレイシズムの広がりに警鐘を鳴らすという。それを80分の中編で描くとはお見事。
また、赤いシニヨンカバー(?)と幅広リボンで上下の鶏冠を表現したアイデアに感服したニワトリを筆頭に衣装もいつもながらステキ。
なお、浅学寡聞につき劇中出てきた「クリスタル・ナハト(水晶の夜)」を帰路に調べて納得。(観ながら推察したことがだいたい合ってた)
【追記】
ロバ(だったかな?)が口にした「大概ですね」が例えば宮沢賢治とかの時代のレトロな感覚で作品の世界観を印象付けていたのと犬の台詞がサムライ調だったのが個人的なツボ。