満足度★★★★
久々4度目の□字ック。両頭と見ていたボブ美とずるの内ずるは退団か、、さして思い入れない劇団でも一抹の淋しさ。観劇歴を調べると2014年「キラーチューン」、この頃今萌えの劇団と聴いて(他人の感性で)観たのが最初。カラオケの絶唱とかロックのビートが好きなんだな確かに若いなこんな事考えてんだヘー。。て感じ。同年「媚微る」はオフィスの風景、翌年「イヴサンローラン」飲み屋を舞台に大人な世界(再演)共に好感触だったが、3作立て続けに観て以来4年のご無沙汰。「滅びの国」はニアミスし、今回プレイガイドでチケットを買った。久々。
戯曲的には非常に感覚的な筆運びの結果としてか、むずむずと来る箇所がそこここにあり、台詞外のニュアンスの加勢を当てにした気配は映像的感覚の故か。
佐津川愛美に既視感あり。映画版「腑抜けども・・」、この役どころと本作はほぼかぶっており、あの小生意気な妹が成長した姿にも。ブチ切れるカタルシスは間違いなく作者がこの女優を当てにしたもの。
「終ってみれば」、中々良い芝居であった。程よく関連ある断片が配され、最後に主人公の「核」が焦点化されるあたり、物事の進み方の順逆を怖れるな、とのメッセージにも。千葉雅子の俳優としての貢献は過去観劇した中で随一。