満足度★★★★★
ここ暫くコメディーで大笑いはしてなかった。なんというか、近のコメディーのパターンが決まってしまっているように思える為だろうか。小さな勘違い・れ違いがどんどん膨れ上がっていくタイプ。のパターンは"一言いえば終わりじゃん!"と観ていてジリジリイライラするわけで・・・。確かにこの作品の中にもそれはあるが、れ以上に気のいいアホ"がいっぱい!(すいません!褒めてます!)話の流れで作ったコメディというより、場人物の素材自体が面白いのだ!ノリの良さが半端ない!“コメディ”というより“お笑い”それが大きな魅力だと思う。
ストーリー自体はかなり明快、齢関係なしに楽しめる作品だ。古ぼけたアパート、口汚い婆の管理人、アパートの前では住人が集まり
事ある度に呑んで騒ぐ。なんとも羨ましい光景だ。色濃いアホばっかりで皆底なしに人が良い。このベースが作るワチャワチャ感が半端ない!他愛もないバカ騒ぎは作り物感がなくとても楽しそうだった。
ジジが何者か?三角関係の行方は?なることがいくつか。その疑問が付いて廻るのがアクセントになっている。ただのアホ騒ぎだけではなく“人情”ってり使われなくなった言葉がそこに存在していた。
キャスティング、こちらもハマリと言っては何だが、“くそ馬鹿ガキ”と怒鳴りまくる宇田川美樹さんが関西勢の中でしっかりなじんでいるのは驚いた!大阪人には行ってはならないと言われている“馬鹿”の連発!しかしちっとも違和感がない!言葉ではなく感覚で同化しているような感じに思えた。始めは寡黙キャラかと思われたスミス役のカンくん、ちらっと見せる感情の揺れ、よく出ていた。幽霊キャラの地下アイドルという設定も面白かっし、吉本あたりのお笑いに居そうなキザ男、そういう濃いキャラの中に、涼し気に東京から来たばかりの嫁さんがいるというバランスもイイ!アホな遊びもいっぱいで、が付けば大笑いさせられていた!