満足度★★★
下ネタを使って舞台を作り上げていくという劇団・チームまん○の10周年公演の一つ、『GUNMAN JILL2』を観てきた。これは、知人の役者・高坂汐里が出演していた関係からである。
タイトルは「ガマン汁」をもじった物で、舞台は西部劇風。金が採れる谷ホーミーバレーでギャングの悪政に苦しんでいたバレーの人たちは、ギャングを退治する助っ人を探していた。そこに現れた拳銃の名人でもあり変態でもあるジルはその話を受け、7人の攻めてる(変態)助っ人を集め、ギャングと対決。と思ったら、その助っ人達が裏切ってギャング側について万事休す。そこでジルは急遽バレーに人たちの中から変態を探し出して新たなチームを作りギャング団と対決。ギャングのボスの死もあって、バレーの人たちはギャングから谷を取り戻すことに成功する。
ややドタバタ感と変態度を誇張するシーンが多くて、核心のバレーの人たちの結束と勧善懲悪ストーリーが薄くなってしまった感があった。登場人物の名前も下ネタを使った物が多かったり、変態をやたら安物的に扱っているところが変態を自認している自分に取ってはやや不満ではあったが、娯楽西部調の劇としては面白く鑑賞できたように思う。
知人・高坂はバレーのバーのママで人々の相談役という役回りであったが、相談役のイメージは沸きにくいキャラだったように思う。
登場人物の中では、筋肉フェチの女盗賊のペネロペ・ロペスを演じた相馬光が気になる存在であった。