満足度★★★★
くだらなくてゲラゲラ笑える舞台の中に
まっすぐな現実が沈んでるタピオカみたいなキャッサバ演劇
シーンや展開はそれぞれベタなのに本気の熱に笑ってぶたれる
笑いの部分は「裸の銃を持つ男」感がして好き
千葉さんの舞台装置の機能を持った二枚目っぷりも効果的だった
左手Verと合わせて考えると
これはダブルキャストと冠しながら、8本のドラマの連作短編集だな
フォーマットも演出家も同じはずなのに
関係性の違いは、情念も気持ちを乗せる人物も変えていく
なんかオクタプルなピザを食べたような贅沢に味わえた作品
関係性に向き合う二人の周りに満ちているのは
余計な物や余計な言動をする、関係性の無い人たち
わかりやすい物語は余計なものに浸るとなんか可笑しくて
スノードームみたいに綺麗じゃない人たち
覗き込む僕ら観客は実はそれを望んでる