満足度★★★★★
再々演ですが、私は初見。とても好評なので観劇。
明治・大正・昭和と日本が大きく転換していった時代。それぞれの天皇の思い、そしてそれにかかわる人々の思い。それらが絡み合って、大正天皇という人物を明確に浮かび上がらせる。すごい。
確かに大正天皇の誕生日ってなんにもないし、授業でもあまり触れられない大正天皇について、想像を膨らませ、柔和で親しみのある天皇であったとする話。それはまさに「国民の象徴」。でも大正時代はまだ「現人神」。そりゃあ、いろんな思惑が重なるわ。
役者さんもそれぞれ難しい役を演じきっていて、とても巧い。しっかりと言葉が相手に届いていて、声が大きくてもうるさくない。地味なところだけど。
全体を通して、重く、見ていて(いい意味で)疲れる作品なので、連続で観たいとは思えない(いい意味で)が、一月後、半年後にまた観たくなりそう。
それぐらいいい劇でした。