満足度★★★★
鑑賞日2019/10/07 (月) 14:00
座席1階
演劇集団円は、個人的には演劇を見始めるきっかけになった劇団。だから、舞台を見る度に思い入れがあることを感じている。さらにこれも個人的見解だが、今回のヴェニスの商人は演劇集団円の総力戦とも言っていい舞台ではなかったか。
パンフレットによると、円ではリチャード3世やマクベス、オセローなど周期的にシェークスピアに取り組んでいるそうだ。各劇団が取り組んでいるシェークスピアだが、今回はとてもシンプルな舞台装置で照明の当て方を駆使してとてもメリハリのある構成になっていたのではないか。
やはり圧巻は、シャイロックが訴えた裁判の場面だ。ここを休憩の直後の二幕冒頭にもってきてあって、客席全員が食い入るように見詰めるという緊張感があった。シャイロックを演じた金田明夫の演技は秀逸だったと思う。