あつい胸さわぎ 公演情報 iaku「あつい胸さわぎ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    期待にたがわぬ、笑えて胸のきゅんとする舞台だった。横山拓也さんの台本も、幅一メートル程度の段々を立体的に組み合わせて、家や、職場や、喫茶店や、街頭を自在にイメージさせる装置も、俳優の自然な演技もとてもよかった。

    ネタバレBOX

    幼馴染の彼氏への思いを、大学の授業の課題の「小説」で綴る主人公。その思いに全然気づかないで、なんと主人公の慕う先輩(美人)とホテルに行く彼氏。そのあとで、主人公の思い人が、自分の寝た相手と知って、あわてて青年と絶交する美人の先輩。

    彼氏は失恋したと主人公にいい、主人公もこれを聞いて、自分が失恋した(女とみてもらえていない)と相手に告げる。この微妙な空気感もいい。

    主人公の母親は母親で、千葉から転勤したばかりの独身上司が気さくにサーカスなどに誘ってくれるものだから、ついその気があるのかと誤解して、あえなく失恋する。

    主人公は若いのに、乳がんが判明する。最初、楊精密検査になった段階ではそれほどでもなかったが、本当に乳がんになって、母親の娘の意見を聞かずに乳房切除手術を進めようとする。「まだ誰にも触ってもらってないのに」と娘は切ない。

    美人先輩の互いへのアドバイスもあって、その思いを母にぶつけ、また娘の思いを受け止める母。仕事が大変で、娘の胸が大きくなっても気づかなかった母が、それを詫びる。「私が触ったろうか」「やめて、いやらしい」と冗談めかしながら、二人が抱き合うラストに感動した。

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    2019/10/01 12:40

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