ネイキッド・キング 公演情報 劇団照れ隠し「ネイキッド・キング」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     若い人達ばかりのグループなので、未だ経験も浅く後程追記するが、様々な難はある。但し他人の意見をちゃんと聞く姿勢が良い。伸びシロに期待(追記後送)

    ネタバレBOX

     舞台美術が面白い。丁度、板の中央に通じるように客席のど真ん中を通って通路が通っており、板に近づくとスロープになって最初の平台に繋がっている(因みに平台は更に奥に一つあって一段たかくなっている)。丁度、橋掛かりのような按配だ。能の橋掛かりは下手から上手へ向かって延びるが、夢幻能では、異界と現世との通路という意味もあるのかと手元にある辞書を調べてみたが、キチンとした辞書でないせいか、そのような意味を載せていなかった。自分なら、今作のようなシチュエイションであれば、この橋掛かりをそのように意味づける。だって当然ではないか? 舞台は基本的に編集できないからそこに在る物には意味を付与した方が厚みが出る。脚本内容、効果音や、美術、照明、演技とこれら総てを有機的に関連付ける演出によって様々な意味やイリュージョンを作り、観客の想像力に訴えてその総合をキチンと統合し強烈なイマージュとして魂を燃え上がらせることが出来た時、演劇は、演劇として独自の作品世界を立ち上げるのである。それは、観客の身体総てを震わせ、戦かせ、時に凍りつかせて身じろぎひとつできなくさせもする。自分は今迄2011年から2500舞台ほど拝見しているが、凍りついた舞台が1本、身体総てを戦かせた舞台が2本、感動に震えた舞台が数本ある。これらの舞台だけが矢張り本物という感じだ。

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    2019/09/28 09:22

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