ヴェニスの商人 ~逆襲のシャイロック~ 公演情報 あなざーわーくす「ヴェニスの商人 ~逆襲のシャイロック~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楽しいシェークスピア
    ビフォートーク、アフタートークのあるあなざーわーくすのシェークスピア。
    あなざらしく、会場に入ると役者さんが笑顔で席へ誘導してくれます。
    とりあえずがざびいのフロアー全てを開放して、壁周りにお客さんは最初座らされてるけど、それは一時。

    トークの時には壇の周りに誘導されたり、芝居の時にはアクティングスペースの中央の資格の空間を取囲むように座るいつものスタイル。

    トークの時は自然に拍手や笑いが起こって、芝居の時は役者さんに誘導されるままに何かの役に扮したり、掛け声をかけたり、凄く和やかなムードでした。
    お客さんを優しく自然に取り込む技術がさすがです。

    トークが長いので、全部で約2時間半。

    ネタバレBOX

    今日のトークゲストはあなざ事情団のおふたりでした。
    主催わたなべさんとのトークも弾み、良い感じでした。
    ビフォートークは作品解説というかあらすじの解説を人形を使って行ってくれて、とても親切。
    この解説を見て、今回本編では脇役のひとりであるシャイロックがいかに可愛そうな扱いを受けているのかがわかります。

    そして本編はそのシャイロックのユダヤ人ゆえに受ける不条理な迫害から、成り上がり、そして「ヴェニスの商人」のストーリーへと進んでゆきます。

    前半のシャイロックの生い立ちがあまりに可愛そうで、同情して入り込んでしまいます。
    でも決して暗くならず、役者さんたちがユーモアたっぷりに全力で演じてくれるので陰惨なイメージは決してないです。
    その後の成り上がりの辺りも、成り上がって成功して毎日が楽しい、というのを観客を巻き込んで見せてくれて、これが無駄に楽しかったです。
    山の手線ゲームは緊張します。

    その後「ヴェニスの商人」の話へつながってゆくのだけど、ここで観客全員を集めてダンスのレッスンが入ります。
    これがちょっと長かったかな?
    ワンアクセントとなった、中森明菜の曲にノってゴミで作った船を引くのは印象的でした。


    アフタートークは、ゲストに演じてみたい場面を聞いて、実際演じてもらうというムチャブリがテーマだそうです。
    でも、今日はムチャブリというよりはやる気満々で、ノリノリでシャイロックがイジメられるシーンや船を引くシーンを演じてました。
    船を引くシーンでは観客も巻き込んで、お客さん皆が船を祈るようなポーズでついていく演出が即興で付けられて、皆でシーンを再現しました。


    思った以上に長い時間だったけど、芝居は当然楽しく、トークも充実した満足の観劇でした。
    次回作までかなり間が開くようなので、それだけが残念です。

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    2009/04/19 02:58

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