絢爛とか爛漫とか 公演情報 ワタナベエンターテインメント「絢爛とか爛漫とか」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    青春のおごりと怯えをよく描いていた。あまり努力もせずにスラスラ傑作を書いてしまう人間より、なかなかうまくいかず、それでも諦めずに頑張って達成した人間が、強い幸福を味わえるのだという説はなるほどと思った。普段は才能ないことを嘆きがちだが、凡才には凡才の喜びがあると。
    それを、仙人の雲で山頂に連れて行ってもらうより、自分の足で山頂を踏んだ方が意味があるという例えは面白かった。

    加治将樹が良かった。

    ネタバレBOX

    また、最後に作家志望の主人公が、友人の評論家に語って聞かせる小説の筋、物語が良かった。この世の美を描くことを追い求めた娘。死んだ父の背後にみた極楽の景色が忘れられず、極楽を見たい、描きたいと、苦労して極楽に行く。ところが、極楽に飽きてしまい、苦痛に。蓮池の地獄に気づいて地獄に行きたいと考えて活気付き、美しくなるという凄まじい話。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や「地獄変」を連想した。

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    2019/09/14 17:53

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