満足度★★★★
鑑賞日2019/08/29 (木) 14:00
価格3,000円
音楽スタジオに通う5人の人物に関するエピソードが併走し、やがて……な物語。
出だしこそ笑いがあったりするが次第にシリアスに転じ、行き着く先は桟敷童子の悲劇より救いの少ない(いや、ラストのアレはある意味救いか?)「ヤな芝居」(笑)。(←決して本気で嫌なのではない(為念))
そこに至る過程で脳内に浮かんだものは
・いっぱいに水が入ったコップにまだ一滴ずつ落ち続けるしずく
・燃え尽きそうな蝋燭の火を新しい蝋燭に移そうとする状況(「死神」トリビュート(笑))
・スパークが飛んでいるところに徐々に伸びて行くガソリンの筋
・ローリングコインタワー
など
また、かつてよく読んだ五木寛之の音楽を題材とした作品群も思い出す。
満ち足りてしまうと鬼気迫る演奏ができなくなるので担当するミュージシャンを不幸に追い込むプロモーター(マネージャー?)……みたいな話、なかったっけか?