満足度★★★★
鑑賞日2019/08/30 (金) 14:00
昨年の『肉の海』に続いて、上田岳弘の小説がベースの戯曲だが、小説はよんでいない。元の小説がそうらしく、時空を超えて様々なシーンが交錯するというのは、渡辺の劇作に似ている。ただし、それを、渡辺と小日向文世と初舞台ののんとアンサンブル4人で上演するというのはなかなか大変だと思う。物語を追うのは難しいが、まだ会えぬ恋人、いつか会うはずの恋人を探して、旅する、という感じと言えようか。単純に面白いと言うのは難しいが、感触を味わう渡辺の作品らしい魅力は確かにある。初舞台ののんが、意外に伸び伸び演じてて、魅力的な存在だった。