六人の令嬢 公演情報 劇団フーダニット「六人の令嬢」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/04 (日) 12:00

    洒落たブラックコメディー。同じ下宿に住む5人の老婦人と大家。下宿の前のアパートには、殺人課の刑事が住んでいる。下宿では、1人、2人と毒殺死体が見つかり、かの刑事が下宿を訪れるのだが、、、さて、犯人は?
    毒は殺鼠剤、砒素毒によるものとわかるが、誰もが犯人となりえるし、老婦人たちが殺される動機が特定できない。
     実のところ、犯人探しはこの舞台の面目ではなく、この老婦人たちが引き起こすドタバタ劇、裏目裏目になる展開を楽しむ作品。
     劇団創設20周年、日本初演というおめでたい舞台。老婦人たちも可愛くて、華がある舞台は、休日の昼に楽しむにはとても心地よい。

     難を言えば、千秋楽直前の回、少し慣れが出てきたのか、ちょっと噛みが多いのが残念。前回「ミカンの部屋」では、そんなことがなかったので、どうしちゃったのでしょう。最終上演回は、しっかりやってもらえたことでしょうが。
     それと、令嬢役の数人が、老け役を演じる上で、顔に皴やほうれい線を書いていましたが、どうも不自然。ある意味、下町演劇的な味を意識したのかもしれませんが、その辺りは設定を変えても良かったのでは。30代40代の未婚女性でも、話の設定としてはおかしくはないので、もっと年齢相応のナチュラルな演技の方が、舞台としてはすっきり観れたような気がします。
     それと、女性言葉の「・・・だわ」という言い回しは、そろそろ控えませんか。古い新劇の海外戯曲みたいで、どうも違和感が、、、

    さて、いつも美味しいお茶とお菓子ありがとうございます。
    また20年は続けられるそうなので、楽しみにしております

    ネタバレBOX

    ラストの刑事の独白。殺人課から火災課に移ったと話した時、オチはすぐに判りましたが、それはそれでお約束。うまい締めでした。

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    2019/08/06 13:56

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