満足度★★★★
新年工場見学会以外で五反田団を私は観た事があっただろうか、、と思い出してみたがどうやら観てない。生きてるものはいないのか、は読んだだけで。いつだったかポツドールや三条会やで「S高原から」を競演する「ニセS高原から」という企画の事を熱っぽく語る知人から、五反田団なる脱力な劇団名を聞いたのが最初で、10年以上になりそうだ。
ドライな印象しかなかったのが、意外にもドラマチックな要素があったのには驚いた。偉大なる生活の冒険とは、働かない40歳男が最後に勇断を行なったあれだろうか、それともこういう生活自体を冒険と呼んでおるのだろうか。。
妹の死は師匠平田オリザ言う所の後出しじゃんけん嫌疑が濃厚だが、居候先の女と男の関係の「変化」を想像させる仕掛け。だがそれ以上展開が無く想像のフックにとどまる。現代口語劇を師匠に近いテイストで継承する一人と改めて認識した。