偽伝、ジャンヌ・ダルク 公演情報 アロッタファジャイナ「偽伝、ジャンヌ・ダルク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 高揚感は圧倒的
    ブルーチームを観ました。

    時代を語る部分の冷静さとジャンヌダルクを描く時の高揚感の温度差が
    観客をきちんと引っ張っていて・・・。

    観ていて時間を忘れるほどに引き込まれる力が舞台に満ちて、でも一方でさらに昇華できる可能性も多く含まれた作品と感じました。

    ネタバレBOX

    安川結花のジャンヌダルクはもう圧倒的で、それを支えるナカヤマミチコや青木ナナのお芝居にも抜群の安定感がありました。

    しかしながら、ジャンヌ・ダルクを取り巻く歴史や人物のエピソードとジャンヌダルクの行動や想いの積み上げ方には、まだ工夫の余地があるように思うのです。ひとつずつのエピソードには含蓄があるのですが、それらとジャンヌ・ダルクの想いの交差には、もっと物語全体を染めるようなやり方があるように感じました。それはエピソードの順番だったり、語りと演技で見せることの比率の問題にも思えるのですが・・・・。作品自体にも役者たちの芝居にも、かすかにですが、こなれていないなにかを感じてしまうのです。

    ジャンヌ・ダルクの想いとそれに従う人々が作り出す舞台の高揚感はしっかりえられているわけで・・・、なにかが加わるとこの作品、大化けするような予感がします。

    今回の公演をベースにゆっくりと時間をかけて再演がされればと思います。



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    2009/04/13 10:28

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