楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー 公演情報 藤原たまえプロデュース「楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Bチームを観劇。
    1977年の初演以来数え切れないほど上演され続けてきた有名な戯曲……とのこと(今このコメントを書くために少し調べました)。
    演劇鑑賞歴の短い私はこの名作戯曲の内容も知らず、ほぼ予備知識なしの状態で劇場に足を運びました。
    出演者は4名の女優。皆女優としての立ち位置は違うけれど、この職業に就き、この職業に囚われた者としての深い苦悩は、ほぼ同等の重さを伴って胸に迫ってきました。
    楽屋の席に座り化粧をしながら鏡に向かって今の思いを吐露する女優の表情を鏡の裏側から見つめる私たち観客。この難しいシチュエーションを演じきる女優ABCたちに感服です。
    鏡台で化粧する場面はなかったものの、精神を患っていると思しき生者と、諦めの境地にいる先輩死者たちを鼓舞し、「三人姉妹」上演(誰にも観られることはないが)に導く新参者の死者とを演じ切った女優Dも素晴らしかったです。
    ここぞの場面で流れる音楽と影の強調された照明の美しさも印象に残りました。

    ネタバレBOX

    2月の「嫌われ松子の一生」以来の階戸瑠李さん出演作の観劇。終演後挨拶させていただきましたが、前回同様本当に素敵な対応でした。この人柄に触れると今後も応援したくなる女優さんです。次回作は10月の「熱海殺人事件」とのことです。

    開演前受付の女性に「舞台に出たりしないんですか?」と尋ねたところ、「女優もやりますが、この作品の演出してます」と返事が。無知って怖いですね。失礼なこと平気で口に出せます。
    終演後「これからは藤原たまえ推しでいきます」と宣言したら何故か爆笑されました。
    近い将来下北界隈では「藤原たまえプロデュース」は「山口ちはるプロデュース」に負けない存在になると確信してます。

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    2019/07/22 06:37

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