満足度★★★★
昨年のいつだったか当日券を求めて(確か御徒町へ)赴いた際は満員で入れず、気になっていた同劇団を今回機会を得て観劇。都内音楽系ライブスペース3軒ハシゴ公演の最終会場渋谷に来た。1drink=500円で入場3000円。開演前からビートの効いたサンプリングサウンドが流れ、立った客が体を揺らし結構盛り上っている。ステージ上のテーブルで楽器の代わりに機材を操作するメインとサブの背後にはコラージュな映像も流れ、客はステージ側と対面してライブの様相である(一昔前に初入場して以来のクラブの雰囲気)。最初は戸惑いつつも耳と体を慣らし開演時刻を迎えると、ステージ上には先のパフォーマーに代って劇団主宰が立ち、女3+男1の役者陣から演技エリア(登場箇所)の説明があり「舞台」がステージでなく客が立っている平場である事を知らされる。客の顔も見え、僅か3~40人の中に見覚えある俳優や作家、劇評家もいた。
噂に違わぬ大音量の中のパフォーマンスはマイクを持った黒い四人(直前まで場内スタッフとして立ち働いていた)によって展開、音の摩擦熱の充満する空間に身を委ねる1時間が始まった。
台詞聞こえの難を超え、言葉と心情表現の「立ち方」が背景の音に拮抗する具合を味わう内に、同時空での出来事に同期し飲まれていく感覚がある。
(物語=ハムレットについては後日追記、のつもり)
そう言えば公演最終日は同会場21(日)18時だとか。