満足度★★★★
鑑賞日2019/07/11 (木) 15:00
一言で言うと「膝パット芝居」(笑)役者の皆さんの膝に目が行く。あれだけ、這いつくばったり、倒れこんだりすれば、膝が擦り切れるだけではなく、膝傷めないかな。
「三人姉妹」を葛藤あるいは格闘として表現しきった作品。
始めは何のこっちゃと、「三人姉妹」のストーリーがぶっ飛んでしまう。何とも騒々しい動きと煩雑なセリフ回し、ところどころにみられるしつこい反復表現。
しかし、それでも登場人物たちのもがき続ける姿が、次第に浮き彫りになっていき、最後にはしっかりと「三人姉妹」を観た気になってしまうのだからしょうがない。
劇場では、地点人気の大きさを感じた。私は生で観るのが初めて。(「山々」をビデオで観た)
こういう舞台が好きかと言われると?なのだけれど、これが私たちの解釈した「三人姉妹」ですよ、と提示されてしまうと、そうですかと納得し、忌避する気にもなれない。不思議な舞台だった。もう一度観たいですかと言われると、今度はうーんともなるのだけれど。
けして、薦められる作品とは言えないけれど、作品の意義はそれとなく感じ入った。
あの白い粉は小麦粉?そして、上手下手の床に描かれたローマ数字の意味は?