満足度★★★★★
妻が失踪・・・それに気づいた時から主人公の非日常は始まったのだけれど、妻を捜す そこからの時間は、おそらくこれまでの日常に比べて随分濃度の濃い時間になったのではないかと。
キーワードにあるのは「煙ーけむりー」
妻が「煙」のように消えた、工場から立ちのぼる「煙」、「煙」みたいに拡散して実体が無くなっていく諸々・・・
ひょっとして「ストーリー自体も曖昧模糊としていき煙に巻かれてしまう作品なのかも」という事前推測もあったりしたですが、そこのところは案外意図する面白さを充分汲み取れる作品であり、不思議なワクワク感を持って楽しめ、とても良かったです。
こんなに可笑し味ある作品だったのか!という意外性もありましたし。
妻を捜す旅。
「この好きな感じは一体!?」と思いながら観進めていたのですが、趣旨や世界観こそ違うものの、このスタイルはそう、まさしく『銀河鉄道999』!あぁ~そりゃもう大好き!
ご覧になった方には「なるほど、そうだったかも」と言ってもらえると思うのですが。
作者は30歳の方か・・・コミュニケーションの妙。色んな意味で感慨深いです。