満足度★★★★★
熟練の老名優によるしみじみと人生を感じさせる舞台。映画の名前を知っていたが、元は舞台とは知らなかった。85歳の草笛光子さんの凜とした上流老婦人のたたずまいが魅力的で、彼女が舞台に出ただけで見とれてしまう。最後の97歳の老け込み方にも生への執念というか、ただならぬ迫力があった。市村さんの朴訥な黒人運転手役もはまっていた。シンプルな戯曲が余計なものをそぎ落としているので、名優の醸し出す雰囲気を楽しむ舞台。場面転換が大変多いのが意外だったが、それも回り舞台でスピーディーに処理していた。演出もよかった。
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2019/06/30 22:29
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