満足度★★★★
プロレスショーではなくリアルの試合を目標に立ち上げられた若きプロレス団体『RWF』
フィクションを織り交ぜながら「危険」と「安全」の狭間に揺れる興行ビジネスの難しさを改めて考えさせてくれる作品でした。
本作ではプロレス業界内に渦巻く政治的側面に強くスポットが当たっていましたが、同時にそこで戦う当の選手達がその時見ていた世界にも比重を置いて描かれていれば更に面白かったのではないかと。
というのも
現役プロレス選手の方々も共演しており、プロレス選手の演技といえば・・・何の広告なのか全然分からないのにやたらインパクトのある「ザ・リーヴ」のCM←これはイメージしないで下さい(笑)予想以上にしっかりとした演技をされていたからです。
ルックスは完全に役者で通用していました。
本業のプロレスと同時並行の舞台出演はシーンの量にも限界があったでしょうが、そんな中でもコラボを実現させたチャレンジ精神、
そして演劇というジャンルに新しい楽しみを広げていく可能性に対しては今後も大きく期待したいです。
星には期待も込めて。