男女逆転〈マクベス〉 公演情報 ワンツーワークス「男女逆転〈マクベス〉」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/06/21 (金) 19:00

    逆転するのは性別ではなく、その役割。
    つまり女が戦い、男は家を守る。
    冒頭から武器を手にした女性たちが登場、斬新な感じはするが
    若干の物足りなさは、いかんともしがたい線の細さから来るのかも。
    魔の者の動きなど演出が面白く、目が離せないシーンが多い。

    ネタバレBOX

    言わずと知れたシェイクスピアのマクベス。
    スコットランドの将軍マクベス(関谷美香子)とバンクォー(小山萌子)は、
    ノルウェー軍を討伐してダンカン王(有希九美)の陣営へ戻る途中、
    魔の者たちから予言を受ける。
    「マクベスはコードーの領主、ついで、スコットランド王となる」
    「バンクォーの子孫が王になる」
    その直後王よりの使者が、マクベスがコードーの領主に格上げされたことを
    伝え、予言が現実味を帯びる。マクベスは王位への野望を抱き始める。
    予言に導かれるようにマクベスはダンカン王を殺害して王位に就くが、
    バンクォーの子孫が王になるという予言が恐ろしく不安に駆られる。
    やがてバンクォーをも殺害したマクベスは、彼女の幻影に苦しめられ、
    気弱なマクベスをさんざん唆して来た夫(奥村洋治)もまた狂気の果てに死ぬ。
    ダンカン王の2人の子どもはそれぞれイングランドとアイルランドへ
    逃亡していたが、イングランドの援軍を得て、
    マルカム(北澤小枝子)が復讐に立ちあがる。
    そして魔の者の予言に踊らされたマクベスはついに討ち取られる・・・。

    ストーリーが面白く、テンポも良いのでやはり引き込まれる。
    戦う女たちは凛々しく威厳もあるが、どうしても線の細さが頼りなく
    舞台全体が華奢になった印象を受けるのは私だけだろうか。
    戦い慣れ、殺陣慣れしていないせいかもしれないが。

    マクベスの夫の、強気だが次第に壊れていく様や
    魔の者たちの邪悪な表情が良いスパイスで全体を引き締める。
    魔の者たちの動きがとても効果的な演出で目が離せなかった。

    アフタートークの「公開ダメ出し」で古城氏の言うことが良く理解できた。
    キャストと演出家の信頼関係が出来ているからこそできるのだろうが
    チームの雰囲気の良さも伝わって来て面白かった。

    それにしてもやはりシェイクスピアの台詞は素晴らしい。
    色々な人がいろいろな演出で口にしてみたくなる台詞なのだろう。




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    2019/06/25 00:28

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