満足度★★★★
ぽこぽこコントクラブ「コントだよ!全員集合その1」@下北沢亭マチネコント公演マチネ上映会「泡の国」コントときくと「お笑い」って普通イメージすると思う。私の中のコントは何個か種類があって、皮肉や、風刺的な意味合いを持たせたコントだったり、不条理なシチュエーションを楽しむコントだったりする。今回の「コント」は「臨場感のある、志村、うしろ!うしろ!」と観ている観客とある意味一緒に楽しむコント公演だったと初日を観て、おもった。コントって、一個、一個が塊のエネルギーが濃いので沢山あると、少しヘビーなイメージが個人的にはある。なので、今回のコント公演、あと、2項目減らした構成にしても良かったんではないかと感じた。色々「挑戦したい」という意気込みでこの構成となったと聞いたが。コントを文章で説明するのは、無粋な感じがするので、ある意味体感してもらったほうが勿論一番よい。ただ、少し初日を観たうえで・・。「笑われる」と「笑わせる」は違う。台詞の甘噛みや、演出意図とは違う事で起こる「笑い」は「笑われる」と思ってる。きちんと意図をもったものでのアクシデントは「笑わせる」コント公演の演目の中ではある演目(バイトねた)が個人的に構成、ネタ、演者のバランス、が良かった。徐々に弱→強のネタのボケ方が無理なく、面白かった。どうしても好きな俳優さん方がやっているとそれだけで面白いと思ってしまいがち。そこは観劇する自分も注意しなくてはいけない面だとおもう。今後、「コント」をやっていくのなら「段取り」を「段取り」にみえないくらいスムーズな芝居でコントをしてほしい。私がみていたドリフターズなどのコントは毎週公開観覧収録であのクオリティのコントをやっていた。今では有名な脚本家の方が多く、ホンを書いていたと聞く。そのホンを忙しいドリフターズの皆さんはきっちり仕上げている。勿論、長くやっていたので固定の設定キャラクター(いかりや長介さんのお母さんとか)もいるが、そこも、確かな実力でのコントがあの長寿番組を作ったのだと思う。プロとしての仕事をお茶の間へ届けてくれていたんだなーと、思った。ぽこぽこクラブも、目指すところはそこまでいけると嬉しいと思ってます。23日はゲストが小沢道成さん。良い感じに丸投げされた設定をパワーでかえしてました。物販も新しいTシャツなども登場してました。
5/24
コント公演マチネ
上映会『世界と戦う準備はできてるか?』
今回日替わりゲストが出演するが、24日は佃井皆美さん。
虚構の劇団公演に客演された際、拝見しているが
やはり、とてもキュートな俳優さん。
詳しくは存じ上げないが
「オン」と「オフ」のギャップなど、とても、身体を違った意味で張った客演だった。
23日初日とゲストが出演する項目がいくつか変わってたのも面白い。
今回のコント台本、60%が渡辺芳博さん、40%が三上陽永さんが書かれたとのこと。
ホンの特徴など、観ていると何となくわかるのかもしれない。
某演目の高橋玄太さんが演じるキャラクターが何度か観ていると「メンタル強くないと結構出来ない役だな~」と昨日思った。
上映会は『世界と戦う準備はできてるか?』。
この作品は陰影の効果に驚かされた公演だったなと観返しながら思った。
心理描写など当てている光の強弱や、その光によって生まれる「影」がもう一人の登場人物のように感じる場面がいくつもあった。
今までお茶らけていた兄が急に(兄としてはずっと、計画していたことだが)
テロリストに対しての攻撃を表明する場面。
徐々に兄の影が大きくなり、恐ろしい生き物を映し出すような照明だったのが
当時もとても印象に残った。
坂本さんと高橋さんのギターと歌を合わせる場面。
なんでもないごく普通の風景なのに
とても、大切な,温かい、場面で涙が出てきた。
他の場面がみんな、しんどい中生きてるから、あの時間が泣けてきたのかもしれない。
そして、ライブの場面。
今作は杉浦一輝さんが書いたものだが、アフタートークで
色んな実話を参考にして物語が紡がれていると話していた。
そんなことを数年たってから、改めて聴く機会があってよかった。