満足度★★★★
鑑賞日2019/06/13 (木) 18:30
2016年にトラムで初演されたものの再演だが、初演は観てない。ケラの映画への愛着が微笑ましく感じ取れる好作品である。ウッディ・アレンの「カイロの紫のバラ」という映画へのオマージュということだが、その映画は観てない。映画がサイレントからトーキーへと変わりつつある時期、とある島を舞台に、映画が生き甲斐のハルコ(緒川たまき)の喜びと哀しみを描く。ヒモのような亭主をもつハルコにとっては、島で唯一の映画館で映画を観るときだけが心休まる時間だが、ある日、いつも通り映画を観ていると、映画の中から登場人物の寅蔵が抜け出して来て…、というストーリー。無理矢理な設定とも思えるが、さまざまな出来事が起こり、それぞれに筋は通っている。だが、最後は切なく終わるけれど、何故?という疑問はちょっと残るなぁ(^_^;)。休憩込み3時間25分は、さすがに長過ぎる。