満足度★★★
唐十郎作品を見るのは4作目だが、今回は今ひとつであった。「吸血姫」など話がもっとぶっ飛んでいたし、濃いキャラが次々出ていた。しかし今回は全部伏線を回収してみると、理屈っぽかった。扉を担いだ探偵たちなどその他大勢で、面白い人物が少なかった。その人物もぶっ飛び度が足りないので、唐にしては小粒で大人しい印象だった。臓器移植がネタだったが、芥川受賞作「佐川君への手紙」は人肉食がテーマだった。そういう他人の肉体の一部を我が物にするという行為に、唐十郎はフェティシズム的な関心をもっていたのだろうか?
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2019/06/03 02:39
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