vol.22『野性の恋』/ vol.23『暴動のあと、さみしいポップニューワールド』	公演情報 悪い芝居「vol.22『野性の恋』/ vol.23『暴動のあと、さみしいポップニューワールド』 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ■『野性の恋』鑑賞/約115分■
    とある大人の男女の関係が微笑ましくて、終始温かい気持ちで鑑賞。タイムトラベルがからんできたりで話もすこぶる面白く、物語の妙味はもとより、恋の綾、人間の綾を2時間たっぷり味わい尽くした。
    今回は二作交互上演ということで、主宰はそれぞれ毛色の違うものに仕上げようと腐心したそうだが、ギャグ満載のアチラに対し、コチラはほとんどギャグがなく、劇団の持ち味である悪ふざけをここまで抑制したのは多分、二作の違いを際立たせようとしたがため。結果、夾雑物がなくなって、胸に響く一作に仕上がった。二作交互上演の相乗効果が生み出した、巧まざる傑作と言えるだろう。
    玉田企画『かえるバード』ともども、本作も今年の岸田戯曲賞候補に選ばれるべき一作。
    ワケのわからん前衛読み物に受賞させても演劇の間口が狭まるばかりで、百害あって一利なし。そろそろこういうものに与えましょうや。

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    2019/06/01 20:49

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