音楽劇『11人いる!』 公演情報 Studio Life(スタジオライフ)「音楽劇『11人いる!』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    独自な劇団Studio Lifeをこのたびタイトル&原作者に惹かれて初観劇。ホスト系な男優を揃え、売り出さんが為の劇団(会社)と思っていたが主宰の倉田淳は(文字だけ見て勝手に男を想像していたが)実は女性で一人社長、舞台ありきの集団と納得。もっとも劇団の歴史は長く、団員は一定年齢層(恐らく20~30代)に集中しているから何らかのシステムがあるのだろう。
    さて舞台の方は開演後暫く、正直「男優アピール芝居」との先入観で珍物を愛でる心持で眺めていたが、違和感を味わっている内に心地よくなり、俳優らは大真面目にストーリーを紡いでいる。自然物語へ注意が向かう。頑張りの賜物で話の面白さに引き込まれていった(原作を知らない事もあって展開が気になる訳でもあるが)。
    宇宙のファンタジーは受験競争という現代的要素と、チームプレーに伴う諸困難、そして名誉ある撤退を選ぶ勇気、ジェンダーの揺さぶり等ふんだんな娯楽要素を含んで織り成され、伏線(最大のそれは11人いる事)が回収された大団円とストーリー的には言う事なし。

    ネタバレBOX

    気になったのは衣裳とウィッグの取り合わせ。11名のキャラを迷わず認識できた、という事では機能を全うしたと言えるが、地球人以外の「宇宙人」にどういう特徴を与えるかはデザイン上難しい問題だが、いま少し目は喜びたかった。
    歌。マイクを通した声は生声が持つ劇的インパクトはないが、全員がそこそこ歌え、既成曲の伴奏に乗って劇用の歌詞が歌われる雰囲気には合っていた。一曲目の「宇宙のファンタジー」の替え歌が流れた時はギャグかと思ったが・・。できれば元曲が知りたかったが、パンフにも記載されていなかったのは残念。

    0

    2019/05/31 01:51

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大