満足度★★★★
アリストパネスの戯曲「女の平和」…アテネとスパルタの戦いを終わらせるために、両都市の女が手を結び、セックス・ストライキをおこなう下ネタ喜劇、と思って観たらガッカリする。どちらかと言えば「BAR女の平和」というタイトルを皮肉るような「BAR女の戦い」が熱く激しく繰り広げられる物語。もちろん女の戦いとなれば、恋愛における主導権争いだ。会話はあちらこちらに問題が派生し漂流するがごとく行き着く先が分からない。時に問題のすり替え、嫉妬、軽口裏切りなど女の本音・愚痴が聞こえてくる。その人間模様をいきいきと軽妙に紡いだ珠玉作。
(上演時間1時間) 【Eチーム】2019.5.29追記