YELL! 公演情報 TEAM 6g「YELL!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    初演時に比べて、テンポの速さ、そして、場面転換のスムーズさ、舞台上のセット、照明、そして演者の力量、どれをとっても、6年間以上の成長を感じられるものでした。

    はじめ、「非常に、とても、何かをする」という話を、俗語に任せて話を進めて、
    最後は、「生きろ」で回収する。すばらしいyellでした。

    是非、この劇団、2回見て頂くと更に面白いです。後半の伏線の回収へ向けて、ちゃんと芝居をうっている役者を是非堪能してみてください。

    この劇団、本物ですよ。

    ネタバレBOX

    初演の際は、舞台上に簡素なキューブが積みあがっていたのを覚えています。
    それが、今回はお洒落なキューブに舞台セット、そして大切な仲間たちまでそろっていました。

    笑福亭べ瓶さんに持っていかれたというべきでしょうか。
    それとも、平田貴之さんに支えられたというべきでしょうか。

    初演の際、べ瓶さんの役は、主宰の阿南敦子さんでした。大きな蝶ネクタイをした謎の女を好演されたのを今でも覚えています。
    しかし、今回は、まぁ、よくしゃべる(笑)。しかし、6gを長年支えてきた安定感がこの上なくおもしろくさせます。チームとして、彼に対する信頼がないと、このおもしろさは絶対に出せないでしょう。6gに必要不可欠な存在です。

    そして、平田貴之さん、14人いる中で1人だけいる悪い人。
    この1人が外すと、物語は成り立たなくなります。しかし、色を出し過ぎると、バランスが崩れます。
    基本的に感情を出さない村井(平田貴之)が、終盤、相方の香山(板橋廉平)にむかつきを感じて呼ぶ「かやま~」の一言で、劇場全体の空気を持っていった点もお見事でした。

    同じチームで、「この人ならどうにかしてくれる」「ダメだったら、その時はその時だ」。そこまで腹をくくれる仲間がいる劇団、とても羨ましく、次回作も期待させて頂くのでした。

    そうそう、初演時や5454でも拝見した事がありましたが、板橋廉平さんも凄く良いですね。頭からつま先まで、ひょうひょうとした彼は、完全に香山でした(笑)

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    2019/05/26 23:38

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