満足度★★★★★
アウトロー古田がシブイ。笑い、涙、歌、殺陣と満腹の3時間。
「古田主演で、チャンバラがあって人間ドラマなら何でもいい」という、いのうえ さんの注文でクドカンが書いたという。
確かに、黒沢「用心棒」の二つの組が対立した宿場町を舞台に、記憶を失った流れ者の巻き起こす騒動の物語。
主役の記憶を失ったアウトロー古田がシブイ、カッコイイ。
セリフが少ないのがまたいい。少ないセリフでもしっかり笑わせる。
笑いに、歌を交えて、泣かせる話。
そして、なによりもクライマックスの、活劇、殺陣がダイナミックで素晴らしかった!
古田さんもうまいが、特に、堤真一さんの長身が舞う大きな身振りが気持ちいい。
これまでも殺陣のある舞台がいくつかありましたが、これだけ動きのスケールが大きいのも珍しいです。
いや(私の少ない観劇のなかでは)、これまでで一番だと思います。
さまざまな構成要素がうまく詰まっていて、満腹の3時間でした。