満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/16 (木) 14:00
座席I列7番
価格4,000円
1971年、高円寺の下宿屋に住む人々の物語。
2010年7月の伊達組版の「観てきた!」に「40年前の高円寺の下宿屋が舞台上にタイムスリップしてきたよう」と書いたが今回も同様で「当時の世相が活写されている」などというレベルではなく「当時の世界と直接繋がっているような」「あの頃の空気がそのままそこにあるような」場面のいくつかに戯曲の凄さ(恐ろしさ?)を感じた。
当時の流行語や世相が採り入れられているのはもちろん、ヒッピーやもっと過激な一派、親元から離れて独り立ちしたい学生など若者たちの思想・心情が我が事のように伝わって来るのがオドロキ。(当時そういう世代だったワケでは決してない!(笑))
伊達組版の装置は写実的なものだった記憶が(かすかに)あるが、本作は細いフレームなどでの抽象表現。がしかし、それでもそのように感じたのは「芝居の力」というものか?
他の団体が上演するようであれば観に行きたい演目として記憶しておく。
なお、舞台中央手前の目立つ位置にあったアラジンのブルーフレームらしき石油ストーブに関しては炎の色と点火方法にツッ込みどころがあるが、「芝居のウソ」として片目を瞑っておこう。(笑)
ところで最後に流れたのはSION?(ハスキーボイスとブルースハープからの推測)