猩獣-shoju- 公演情報 壱劇屋「猩獣-shoju-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    再演・新作両方見ました。どちらもとても面白かったです!

    再演はシンプルでわかりやすい物語の中に切ない片思い、トリッキーな殺陣、楽しそうに笑いながら戦う狂敵と大好きな要素が詰め込まれていました。
    序盤では不器用で優しい表情をしていた九郎が、時に容赦なく力強く、時にスピーディーに、後半更にキレを増して戦い続ける姿が切なくてかっこよかった…!

    次々襲い掛かる個性的な刺客達との戦いも見応えがあり、槍・双剣・梯子・反物などを使った殺陣もトリッキーで面白く、まるでアニメや特撮のような戦いの連続に内心何度も興奮しました!
    そのシーンを作り上げるアクションモブの方たちの段取りと動きも凄まじかったです…!

    登場人物たちのキャラクターを表わし、戦うたびに裾や袖が舞い、照明の美しさや戦いに映える衣装もどれも素敵でした。
    ワードレスならではの余韻を残し、自由に解釈できるラストも大好きです。
    前の席で見るとこちらにも飛びかかってきそうな臨場感溢れる戦いと繊細な芝居に惹きこまれ、引きで見るとステージ全体を使った殺陣の面白さ・場面の美しさ・かっこよさを堪能できたので、色んな席でまた見たいです!

    ネタバレBOX

    幹部戦、九郎と弥左の同時進行バトル、弥左達のピンチに駆けつけた九郎、黒歿との戦い、花を贈る場面が特に好きです。
    同時進行バトルでは無限に現れているかのような錯覚に陥るほど、アクションモブの方たちが次々と現れて戦い続けているのが凄かった!「戦う場所は違えど、(尋音を守りたい)思いは同じ」という構図もすごく好きです。

    幼馴染たちのピンチに駆けつける場面では、緊迫感あふれるBGMが九郎の登場でピタリと止み、木々のざわめきと鳥の鳴き声だけが静かに響く。照明に照らし出されて輝く九郎の背中のかっこよさと場面の美しさに鳥肌が立ち、気づけば泣いていました。とても神秘的で美しく印象的な場面でした。

    集団進行のマイムの迫力と長く重そうな槍を軽々とぶん回して戦う鶏冠、ハシゴの可能性を無限大に広げ、翻弄するようにあちこち飛び回って戦う瓢風、カラフルな反物を自由自在に操る不気味だけど愛らしい布女、楽しく遊んでいるかのように人を斬り殺し、戦いへの執着が凄まじい黒歿とどの幹部もキャラが濃く、戦いも見応えがあって面白かったです!
    終演後に売られていた猩獣の花も、舞台が終わってもあの世界の一片に触れられるようで嬉しかったです。

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    2019/05/11 22:04

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